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「『未来の東京』戦略ビジョン」に談話を発表

2019年12月27日、知事が本日発表した「『未来の東京』戦略ビジョン」について政策企画局から、「東京都の財政収支の長期推計」を財務局から、「新たな都政改革ビジョン」を総務局からそれぞれヒアリングしました。それらの内容について、会派「都議会立憲民主党・民主クラブ」の幹事長として以下の談話を発表しました。 

2019(令和元)年12月27日
 
   「未来の東京」戦略ビジョンについて(談話)
 
           都議会立憲民主党・民主クラブ 
            幹事長 中村ひろし        

 本日、「『未来の東京』戦略ビジョン」が発表されました。

 「戦略ビジョン」は、「人が輝く『未来の東京』を作り上げていくために」として、「時代を切り拓くカギは『人』」という認識のもと、施策が展開していることについては、私たちの考えとも軌を一にするところです。

  しかし、私たちが再三求めてきた都財政の長期的な収支見通しについては、別途、財務局が公表するなど、財政的な裏打ちも含めて、その実現性には課題があると考えています。
  また、この間私たちが求めてきた「格差」や「貧困」など、より根本的な問題の解消に向けての言及が乏しかったことは残念であり、知事が言う「誰もが未来に希望を持てる東京」を示すことができたのかは甚だ疑問です。
  さらに、「バックキャストの視点」が「戦略ビジョン」の売りでしたが、例えば、2040年に出生率を2.07にするという目標に対して、未婚化の要因とされている雇用の不安定化などへの対応策も示されておらず、実現に向けては、より踏み込んだ施策が必要であると考えています。
  加えて、全体的に、目標数値を掲げたものが少なく、現行ビジョンや実行プランで示した数値目標等の進捗状況を総括なども示されていないことは、今後の委員会等の質疑において、確認していきたいと考えています。
  さらに加えて、「みんなでつくる『未来の東京』」との標語がある一方で、全体的に「カタカナ」用語が多用されており、果たしてどれだけの都民が理解していただけるのか、疑問なしとは言えません。
  私たち都議会立憲民主党・民主クラブは、引き続き、都民のためにチェック機能を果たしながらも、具体的な提言・提案を行い、改革をさらに一層進めていく決意です。
                        以上  

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