2021年7月23日、任期最初の臨時議会が開かれ議長、副議長の選挙を行いました。しかし、会期はわずか1日と提案されたため、立憲民主党等野党会派は知事が議会での審議を経ずに決定したコロナ対策の補正予算について、法律の規定に基づいた事後承認のための審議をすべく会期延長を提案しました。残念ながら否決されたため、議会閉会後に小池知事宛に臨時議会を招集するよう要望書を提出しました。

東京都知事　小池百合子　　様

　　　　　　　　　　　東京都議会立憲民主党　　幹事長　西沢けいた　

「臨時議会の招集に関する要望」

　本日、第１回臨時会が終了したが、小池知事は、今臨時会で、この間行ってきた専決処分の報告・承認を求めることをしなかった。
　第２０期都議会最後の定例会が終了して以降、小池知事は、コロナに関する補正予算を６月１８日と７月８日にそれぞれ「地方自治法第１７９条第１項の規定に基づき」専決処分しているが、同法第３項では「次の会議においてこれを議会に報告し、その承認を求めなければならない」とされている。
　本来であれば、小池知事がこれまで行った専決処分について、法律の規定に基づき議会に報告・承認を求めるべきだったが、これを求めなかったのは大きな問題と言わざるを得ない。まさに、議会軽視、都民の声に耳を傾けてこなかったことの証左とも言える。
　よって、東京都議会立憲民主党は、速やかに臨時議会を招集し、これまで小池知事が行ってきた専決処分を議会に報告し、承認を求めるとともに、議会日程を十分取った上で、コロナ対策の議会審議を行うことを強く求めるものである。
　併せて、今後のコロナ対策については、専決することなく、議会の議決を経た上で行うことを求めるものである。

以　上