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令和6年第4回定例会が閉会しました

2024年12月18日、都議会定例会の最終日となり本会議が開かれました。議案に対する各会派からの討論が行われ、立憲民主党からは銀川ゆい子政務調査会副会長が登壇し意見表明しました。議案の採決をして閉会した後、竹井幹事長から談話を発表しました。

★銀川政務調査会副会長の討論

私は、東京都議会立憲民主党を代表して、知事提出の全議案に賛成、議員提出議案第12号「東京都シルバーパス条例の一部を改正する条例」に賛成、その他の議員提出議案に 反対の立場から討論を行います。

★今定例会で、私たちは「人手不足・人材不足・人への投資」について都の対応を求めて きました。 人手不足や人材不足はどの業種・業界でも深刻な課題となっており、事業運営への影響のみならず、経営の継続にすら大きな影を落としています。そしてこれは、従業員にとっても、極めて深刻な影響をもたらし、仕事のパフォーマンス低下だけではなく、健康被害も招きかねない状況です。
小池知事には是非とも、 旧態依然とした労働環境の変革に取り組んでいただき、人の生き方にあった、持続可能な働き方への転換を進めていただきたいと強く求めます。 また、代表質問では、フリーランスの方への支援をはじめ、就職氷河期世代を含めた非正規雇用者の正規雇用化、高齢者などスポットワーカーの安全で安心して働くことができる環境整備やショートタイムワークの推進などを求めてきましたので、これらの施策についても積極的な取り組みを求めます。
私たちの提案で制定されたカスタマーハラスメント防止条例が来年4月から施行されます。今後、現場で働く人たちが、安心して働き続けることができる環境づくりが期待されますが、一方で、消費者の権利や障害者への合理的配慮という視点も忘れてはなりません。 今回、示されたガイドライン案には、顧客等への配慮の詳細が盛り込まれていますが、 今後の共通マニュアルや業界マニュアル、さらには各事業者のマニュアルに、消費者の権 利や障害者への合理的配慮などが明記されるよう取り組まれることを求めます。
知事が所信表明で言及した「バス運転手不足」に対して、本会議一般質問で、わが会派 の関口都議が、運転手への住居手当を始めた葛飾区を例に、都としての対策を求めました。 これに対して、都は「国や事業者と連携し、運転手確保に向けた対策の検討などに取り組んでいく」と答弁していますが、私の地元・足立区でも、地域の足であるバス路線の減便 ・廃止は、まさに死活問題です。区でもバス事業者への支援を頑張ってはいますが、都としてのさらなる後押しは急務です。是非とも、バス運転手不足を解消するなど、地域公共交通の維持・発展に取り組んでいただくことを強く要望します。
- 1 代表質問では、様々な人手不足の中でも、未来を担う子どもたちの学ぶ場である小学校、 その教員不足は深刻であると指摘しました。また、再質問においても、今年7月9日の文 部科学省の通知や、5月の全国知事会等による緊急提言、昨年7月の当時の教育長インタ ビューでの発言を例示し、教員の応募倍率について、教育長の認識を問いました。しかし、議論さえ拒否するような姿勢は、大変残念に思います。

★また、教育に関して、先月24日に行われた、中学3年生の英語スピーキングテストで は、不適切な運営により、多くの受験生に不利益をもたらしたと指摘しました。 しかしながら教育長は「試験は適切に実施をされている」との答弁を繰り返されていましたが、本当に適切に実施されたといえるのでしょうか。今こそ、子どもの立場に 立つべきです。 改めて、英語スピーキングテストの高校入試への活用は中止すべきであることを強く求 めます。

★子ども・子育てについて、小池知事は、選挙公約で掲げていた保育料の第一子無償化を 来年9月から実施すると表明しました。 018サポートも同様、私たちは、子育て世帯の経済的負担軽減という観点から、保育料の第一子無償化を前向きに捉えています。 一方で、周辺県知事から都の子育て支援策に困惑の声があがる中、私たちは、今年6月の代表質問で、むしろ子育て世帯は、東京から首都圏に流失していると述べ、内閣府の日本経済レポートを引き合いに、多子世帯に対する家賃補助制度の必要性を訴えました。 小池知事が公約で掲げた「子育て世帯への家賃負担の軽減」についても、是非、早期実 現を要望します。 子育て世帯への経済的負担軽減では、教育費に着目した取り組みこそ優先度が高いとも 述べてきました。とりわけ、知事公約の「東京都版大学給付型奨学金制度の創設」は、これまで私たちが、そして私自身も、求めてきた施策でもありますので、こちらも早期の実現をお願いしたいと思います。
また、教育費に関しては、授業料、学校給食にとどまらず、保護者の大きな負担となっている教材費や学用品、課外活動 費や修学旅行費など、見えない教育費を含む義務教育の無償化に取り組まれることを要望 します。

★生活困窮者への支援では、都が目標として掲げていた「自立の意思を持つ全てのホーム レスが地域生活へ移行」について、ネットカフェ利用者等も含めて実現するよう取り組む- 2 とともに、フードパントリーの設置場所の拡大や食料確保に向けた積極的な取り組みを求 めます。 また、小池知事が公約で掲げていた「おひとり様高齢者への支援強化」では、とりわけ 単身高齢女性に関して、当事者の声を聞きながら、民間支援団体などとも連携し、施策を 構築・拡充することを求めます。

★障害者施策に関しては、医療費助成の対象を中度・軽度の方にも拡げるなど、制度の拡 充を求めます。 また、東京2025デフリンピックでは、子どもたちの観戦機会の提供や大会認知度の 向上、あらゆる場所での光警報装置の設置やコミュニケーションツールの開発・普及など を進め、大会後には、障害の有無に関係なく、誰もが意思を疎通し合える社会へと大きく 進展することを強く期待したいと思います。

★平和施策では、被団協のノーベル平和賞受賞、終戦80年という節目のなかで、引き続 き、都による平和に向けた取り組みを、一層進めることを求めたいと思います。 特に、若い人をターゲットに「東京都平和の日」の普及啓発を図るとともに、空襲 資料展の内容・実施場所の拡充、平和関連施策の一元的推進、そして築地市場跡地へのマ グロ塚の設置などを求めます。

★代表質問で、私たちは知事に対して、都道府県の役割についての基本的な見 解を求めました。 しかし、知事に替わり局長が答弁するにとどまりました。この問題に 限らず、仮に答弁に立ったとしても、誠意のない、正対しない答弁を繰り返せば、同様で す。この間、教育長をはじめ、関係各局長の答弁からも、議論しようとする姿勢が感じられませんでした。 私たちも、知事同様、選挙によって有権者からの責任を付託されています。
私たちは、引き続き、「草の根の声に基づく熟議を大切にしながら、民主政治を守り育 てる」ものとして、小池都政に対して、是々非々の立場から、議論をかさね、寛容で、多様性を認めあう、そして、人権が尊重される都市・東京の実現に向けて取り組んでいくことを申し上げ、東京都議会立憲民主党を代表しての討論を終わります。
ご清聴ありがとうございました。-

★竹井幹事長の談話

 本日、第4回定例会が終了しました。
 東京都議会立憲民主党は、知事提出の全議案に賛成し、議員提出議案のうち「シルバーパス改正条例」に賛成、その他の議案に反対しました。
 代表質問では、私たちは「人手不足・人材不足・人への投資」として、労働慣行の変革をはじめ、フリーランス支援、非正規雇用者の正規化、スポットワーク、ショートタイムワーク、小学校の教員不足対策について提案してきました。
 また、子ども・子育てでは、「子育て世帯への家賃負担の軽減」をはじめ、018サポートの再構築、子どもの事故予防の拡充などを求めました。
 さらに、生活困窮者への支援や平和施策の拡充などについても取り上げてきました。

 一般質問では、関口健太郎都議が、外国人等の住宅投資規制やバス運転手不足、政治資金などについて、藤井とものり都議が、都民税減税や第一子保育無償化による保育施策への影響などについて、それぞれ質問しました。

 代表質問・一般質問に限らず、この間、知事が答弁に立たないことが続いており、仮に答弁に立ったとしても、誠意のない、正対しない答弁を繰り返しています。知事に忖度してか、関係各局長の答弁も同様です。

 とりわけ、教育長は、小学校の教員不足に関して、問題認識の有無にも言及せず、議論さえ拒否するような答弁に終始しました。
 また、英語スピーキングテストに関して、私たちが具体的な事例を示しながら運営が不適切であったことを指摘しましたが、教育長は「試験は適切に実施をされている」と強弁し、事実を一切認めようとはしませんでした。
 私たちも、知事同様、選挙によって有権者からの責任を付託されているものとして、厳しく抗議したいと思います。

 東京都議会立憲民主党は、引き続き、「草の根の声に基づく熟議を大切にしながら、民主政治を守り育てる」ものとして、小池都政に対して、是々非々の立場から、議論をかさね、寛容で、多様性を認めあう、そして、人権が尊重される都市・東京の実現に向けて取り組んでいく所存です。

以上   

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