都議会定例会で中途議決が行われました
- 2026/03/05
- カテゴリー:都議会
2026年3月5日、都議会の本会議が開かれ、今年度中に取り組むべき補正予算案や契約案件等の一部議案について中途議決を行いました。議案の採決にあたり、会派を代表して西崎幹事長代理が登壇し意見を述べました。物価高騰対策、ドクターヘリ運休、水害対策などについて意見を述べました。来週からは来年度予算の審議が本格化します。
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私は、東京都議会立憲民主党・ミライ会議・生活者ネットワーク・無所属の会を代表して、知事提出の全議案に賛成の立場から討論を行います。
はじめに、第117号議案「令和7年度東京都一般会計補正予算(第6号)」について申し上げます。
本案では、物価高騰の影響がより大きい0歳から14歳の子どもたちが、東京アプリによるポイント付与の対象外であるという、昨年からの私たちの指摘に対応し、1万1千円を支給する「子育て応援プラス事業」164億円が計上されています。
そもそも、アプリの普及策に、生活応援を抱き合わせにしたことで生じる課題、すなわちスマホを使わない・使えない人、マイナンバーカードを取得していない人は受け取れないという状況は残るものの、15歳未満の子どもたちにプッシュ型で広く支給することは、大きな前進と受け止めます。
引き続き、生活応援から取り残されてしまう人々が生じないよう、全ての方に支援を届けられる取り組みを求めておきます。
「病床数の適正化に対する支援事業」について、今年度は688床の削減が対象となっていますが、物価高騰や人手不足により、苦渋の決断を迫られている病院も少なくありません。本来、こうした事態を防ぐのが行政の役割です。都は病床削減に傾き過ぎることなく、資金面や人材確保の支援を抜本的に強化し、持続可能な地域医療体制の構築に全力を尽くすべきであると申し上げておきます。
「ドクターヘリ運航体制緊急支援事業」では、わが会派は以前から整備体制の不備等を指摘してきましたが、4月以降の運休という事態を招いたことは極めて深刻です。一刻も早い再開に向け、本補正予算を確実かつ迅速に執行することを強く求めておきます。
「今年の夏を見据えた暑さ緊急対策」については、都民の健康と生命を守るエアコンの設置補助として、高齢者や障害のある方に向けた約77万台分、393億円の金額が増額されました。具体的な支出内容は、事業を進める東京都環境公社への出えん金であることから、委託元の環境局としても、年度をまたぐ活用の状況を明確に把握し、管理することを求めます。
「島しょ地域における災害廃棄物処理支援事業」に関して、島しょ部における大きな被害は今後も有り得ることから、災害廃棄物の島外への搬出と処理を支援する万全な体制の構築を求めるものです。
次に、第120号議案「令和7年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第1号)」について申しあげます。
2019年時点では、築地市場跡地における埋蔵文化財調査や土壌汚染対策で中央卸売市場会計が負担する金額は200億程度と見込まれていましたが、昨年9月には、これが約1450億円にまで膨らむことが公表されました。多くの市場事業者が関わる市場会計が非常に厳しい状況にあるなか、開発を早く進めたいがための急ぎ賃などを含めて、過剰な負担を抱えるべきではありません。
都技監は「中央卸売市場と共に施工内容や積算根拠などを確認した上で、技術的な観点から事業者と協議・調整を行うなど、適正に精査する」と答弁されましたが、ぜひとも局間において適正・適切に対応されるよう求めておきます。
次に、第50号議案「東京都高等学校等教育改革促進基金条例」についてです。
この基金は、国の基本方針を受けて設置するものですが、都立高校の持続的な改革を進めるための強固な基盤として機能させることが重要です。今後3年間、本基金を戦略的に活用し、改革を先導するパイロットケースを作り出すことを通じて、都立高校全体の魅力を一段と引き上げる必要があります。
2040年を見据えた文理横断的な普通科改革や、産業人材の育成を加速させることは、東京の未来を拓く人材基盤の強化にも繋がります。国のグランドデザインに呼応しつつ、都独自の多様で魅力ある学校づくりを強力に進めるべきであることを申しあげておきます。
最後に、第102号議案「善福寺川上流地下調節池工事請負契約」についてです。
本事業は、2005年9月、杉並区において1時間112ミリの豪雨によって川が氾濫し、床上床下浸水約2000棟という甚大な被害が発生したことへの対策となります。都民の安全を守り、公共の福祉を増進する水害対策は大変重要ですが、事業の実施にあたっては、引き続き地域の声を聞いていく必要があります。住民との協議を丁寧に行うことや、工事に関する情報公開を進めること、立ち退きを迫られる方々への説明を尽くすことなど、慎重に取り扱っていくことを強く求めます。
以上で、東京都議会立憲民主党・ミライ会議・生活者ネットワーク・無所属の会を代表しての討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。
