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都議会質問記録

【3】2010/03/05 都道 環状2号線について質問

2010年3月5日、東京都議会 環境・建設委員会において建設局に対して議案について質問を行いました。以下に質問と答弁を掲載します。

◆第104号議案 環2朝潮運河橋りょう下部工事請負契約についての質問

〇中村(ひ)委員 それでは、朝潮運河橋りょう下部工事請負契約について質問します。
 三月二日の代表質問でも、朝潮運河橋梁については、大沢幹事長から質問いたしましたが、答弁によっては議案の賛否が変わるほど詳細に検討する必要がある問題ですので、改めて所管の委員会で細部について質問いたします。
 環状第二号線については、築地市場の現在地再整備に影響はない構造である限りにおいて、その必要性は民主党も認めます。
 平成十九年九月十一日の東京都都市計画審議会で、環状第二号線の晴海四丁目から銀座八丁目の区間の地下トンネル構造から平面及び高架構造に変更するとの提案に対して、民主党は、築地市場移転を前提にした変更は時期尚早であるとして反対しました。結果的には、計画変更は決定されてしまいました。
 その後、昨年七月の都議会議員選挙での民意を受けて、民主党は、十二月八日の第四回定例会の代表質問で、改めて築地市場の現在地再整備を検討するためにも、最低限、同区間については整備を一時見送るべきと主張しましたが、残念ながらそれに応じる答弁もありませんでした。
 そして、三月二日の代表質問で、築地地区の道路構造を地下方式に再変更した場合でも、朝潮運河橋梁の工事には影響ないのかと問うたところ、仮に築地地区の道路構造が変更になった場合でも影響しないとの答弁がありました。
 それで、まず最初の質問なんですが、改めて現在の計画では築地地区の構造はどうなっているのかを伺います。

〇藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 環状第二号線の銀座八丁目から晴海四丁目までの区間につきましては、平成十三年の第七次東京都卸売市場整備計画により、市場の豊洲移転が決まったことに伴い、築地、勝どき、晴海地区間の連絡強化、勝どき地区における避難経路の拡充など、道路機能や防災性の向上を図るため、平成十九年十月、地下式から地表式及びかさ上げ式に都市計画変更を行ってございます。
 環状第二号線のうち、築地四丁目から築地五丁目までの延長約〇・八キロメートルの築地地区の道路構造は、トンネル部〇・四キロメートル、平面部〇・四キロメートルで構成されてございます。虎ノ門・新橋方面からのトンネルが築地市場内で地上に上がり、平面構造を経て、隅田川を橋梁形式で渡る計画でございます。
 また、築地地区の土地利用の増進や、新大橋通りと環状二号線本線へアクセスするための側道を整備します。

〇中村(ひ)委員 それでは、仮に築地地区の道路構造を地下に再変更するとした場合、朝潮橋梁を建設することが前提になった場合には、晴海四丁目から銀座八丁目までの全体の計画はどのようになるのか伺います。その場合、平成十九年九月に都市計画審議会で決定された案との違いはどうなるんでしょうか。お答え願います。

〇藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 現計画の道路構造は、築地地区でトンネルから平面構造を経て、隅田川と朝潮運河をそれぞれ橋梁形式で渡る計画でございます。勝どき地区では、環状第三号線と立体交差を図るため、高架橋構造とするとともに、沿道利用のための側道を設ける計画としております。
 仮に、築地地区の道路構造を地下式に変更した場合には、築地地区から隅田川を越えた勝どき五丁目までがトンネル構造となり、環状第三号線の先の勝どき六丁目で地上に出て、今定例会で工事契約案件として付議している朝潮運河橋梁に接続することになります。
 また、環状第二号線と環状第三号線へアクセスするための側道が必要となります。

〇中村(ひ)委員 朝潮橋梁の建設をすることになるので、当初計画より勾配が急になると予想されますが、道路構造令に適合しているのか、また、適合しているだけではなく、交通事情から見て安全性が確保されるのか、確認したいと思います。

〇藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 仮に、築地地区の道路構造を変更した場合において、勝どき地区に接続する本線及び環状第三号線に接続するランプは、道路構造令の基準値以内の勾配となり、安全性についても確保されます。

〇中村(ひ)委員 環二については、どのような構造であっても、関連のまちづくりも含めて、地元である中央区や地域住民の声を十分に聞き、丁寧な説明をしなければなりません。
 先般行われた中央区議会でも、朝潮橋梁の建設と、それに伴うまちづくりについて議論され、中央区長からは具体的かつ丁寧に説明するよう東京都に要請すると述べられています。
 今後の東京都の取り組みをお伺いします。

〇藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 これまでに、都市計画変更素案や環境影響評価書案の説明会など、節目節目で事業について地元の方々に説明をしております。
 平成二十年六月に、事業及び用地測量説明会を勝どき地区などで三回実施するとともに、同年十二月には、関係権利者に対し用地説明会を開催し、地元への説明を行っており、既に約一八%の用地を取得してございます。
 また、中央区が事務局である、まちづくり協議会におきましても、事業説明を四回行ってきております。
 引き続き、工事等の説明会やまちづくり協議会などにおいて、沿道の住民の方々へきめ細かな説明を行ってまいります。

〇中村(ひ)委員 最後に、また確認の意味で質問させていただきます。
 民主党は、築地市場において現在地再整備を主張しておりますが、環二の必要性は認めていますので、再度、都市計画変更を行って築地部分については地下化をすることも検討しなければなりません。
 さきの本会議で、大沢幹事長の代表質問について東京都技監が答弁をされましたが、改めて確認します。
 本議案である朝潮橋梁の建設が、築地市場の現在地再整備及び環二の築地地区の地下化について影響がないか、技術的、法的、実態的に問題ないかということを東京都技監から明快な回答をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

〇道家東京都技監 先日の代表質問にも答弁を申し上げたとおりでございますが、仮に築地地区の道路構造が変更になった場合でも、朝潮運河橋梁に影響はございません。
 より具体的にご説明申し上げますと、都市計画の変更につきましては、理由があれば、所要の手続を経て、法的に可能でございます。
 次に、技術的には道路構造令を満たしていることから、これも可能でございます。
 そして、用地取得が必要となることにつきましても、課題ではございますが、これまで、当局実績からしても、実態的には対応可能であるというふうに考えております。
 このように法的、技術的、実態的に対応は可能であるというふうに考えております。

〇中村(ひ)委員 ご答弁ありがとうございました。
 本議案については、影響がないということは確認させていただきましたので、質問の方は終わります。

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