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都議会質問記録

【8】2009/12/22 東京都 都市計画審議会で天文台通りについて質問

2009年12月22日、東京都 都市計画審議会において議案について質問を行いました。以下に質問と答弁を掲載します(審議会の議事録全文)。

○日程第1 議第6991号 武蔵野都市計画用途地域

【中村委員】 武蔵野都市計画用途地域について質問します。本議案の西調布境橋沿線地域の中央部に計画されている武蔵野都市計画道路3・4・24号線の、JR中央線を挟んだ約500メートルの区間については、北側から電線共同溝工事などを順次進め、今年度から街築工事を実施する予定と聞いています。また、JR中央線は、現在、連続立体交差事業が進められており、この地域では長年の悲願であった三鷹から国分寺間の高架化が12月6日に実現し、私も都議会の環境建設委員会の理事として、12日の式典には参列しました。私自身、三鷹市に隣接する武蔵境駅はよく活用するため、今回の工事完成に伴い、踏み切りがなくなったことは歓迎しています。連続立体交差事業は多くの税金を投入している事業であり、周辺のまちづくりと一体になって進めていく必要性があると考えます。連続立体交差事業と都市整備のあり方についての都の考え方をお伺いいたします。

【安井幹事】 連続立体交差事業でございますが、交通渋滞を解消しまして、地域の活性化にも資する整備効果の高い事業でございます。こうした機会をとらえまして、鉄道で分断されている市街地の一体化や、駅の交通結節機能を生かしまして、地域のまちづくりを進めることが大変重要でございます。本年7月に改定いたしました東京の都市づくりビジョンにおきましても、こうした考え方に基づき、連続立体交差事業と連携したまちづくりを進めることと掲げてございまして、具体的に申し上げますと、駅周辺のまちづくりを促進しまして、商業、教育、文化などの生活関連機能の集積であるとか、都市型住居や子育ての支援機能の整備を促進するとともにユニバーサルデザインを推進し、公共工事のネットワークが維持された、歩いて暮らせる利便性にすぐれたコンパクトな生活拠点の整備を図ることとしてございます。都といたしましては、連続立体交差事業に合わせまして、沿線の区市とも連携し、関連道路や駅前広場などの整備を進めるとともに、今回ご説明いたしました地区計画、土地区画整理事業や市街地再開発事業など、さまざまな都市計画を活用しながら、今後とも駅周辺のまちづくりと地域の活性化を進めていく考えでございます。

【中村委員】 今、背景となる連続立体交差事業についての考え方を伺いましたが、次に、本議案である西調布境橋沿線地区において、連続立体交差事業や都市計画道路整備に伴い、どのようなまちづくりを目指しているのかを伺います。

【安井幹事】 本地区は武蔵境駅の至近に位置してございますけれども、特に南北方向の道路基盤が不十分でございまして、さらにJR中央線と西武多摩川線の踏切があることから、駅の南側にある古くからの商店街と、北側の戸建てを中心とする住宅地が分断された状況にございます。このため、平成20年に地元で協議会が設置されまして、連続立体交差事業と武蔵野都市計画道路3・4・24号線の整備を契機といたしまして、地域のまちづくりについての話し合いが進められてきたところでございます。その中で、地域の利便性を高める店舗などの立地誘導であるとか、子供や高齢者などの歩行者が安心して歩くことのできる道路の整備などについて意見が出されてございます。地元の武蔵野市では、こうした地域の意向と提案を受けまして、商業、業務施設と質の高い都市型住居が調和する幹線道路の沿道にふさわしい土地利用を図ることであるとか、ゆとりある歩行者空間を確保するために、幅員3.5メートルの歩道に加えまして、さらに50センチメートルの建築物の壁面の後退を定めるなど、こうした内容の地区計画案をとりまとめているところでございます。都では、市が作成しました地区計画案を踏まえまして、地元のまちづくりを支援し、本地区が目標とする地域の将来像を具体化するために、用途地域を第一種低層住居専用地域から第一種中高層住居専用地域に変更するなど、今回の都市計画変更案を提案しているところでございます。連続立体交差事業に合わせまして、このような計画に基づき、今後地域のまちづくりが進められていくことにより、鉄道で分断された地域の一体性が高まりまして、駅を中心とした暮らしやすい生活に身近な拠点が形成されるものと考えております。

【中村委員】 ご答弁ありがとうございました。先ほども述べましたが、踏切がなくなり、南北の往来が自由になり、今後、まちづくりの新しい展開が期待されます。ただ、踏切は除去されましたが、まだ高架下の整備など連続立体交差事業は続きます。地域の期待も大きいので、都としてもより鉄道事業者の協力を得て、線路の南北を一体としたまちづくりをさらに推進していただくことを要請します。また、本計画の中心となる武蔵野3・4・24号線は、南に行くと三鷹市の国立天文台前を通る、通称天文台通りとして、三鷹3・4・7号線とつながります。しかし、今回議案となる部分の南側からこの三鷹3・4・7号線の北端までは大変歩道が狭く、歩行者から安全への不安の声があります。当該地域が整備されれば、この部分の交通量も増えると考えられますので、早急な整備が求められます。今回の用途地域の変更についてだけではなく、より広域的な視点で都市整備を行っていただくことを要望して質問を終わり、議案
には賛成とさせていただきます。

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