2021/06/10 東京都平和の日について意見を述べました
2021年6月10日、知事から委員として委嘱を受けた東京都平和の日記念行事企画検討委員会に出席しました。1945年の東京大空襲で10万人の方が亡くなった3月10日に毎年行われる記念式典について内容を協議しました。若い人の参加も促すこと、被災者代表も委員に加えること、凍結されている平和祈念館の議論を再開させること、平和の日だけではなく平和を担当する常設の部門を設置することなど求めました。
以下は意見の全文です。
中村でございます。今日はありがとうございます。
私自身も出席させていただきました。昨年は残念ながらコロナで開催できなかったので、
今年は開催できて本当によかったと思っています。縮小という形にはなりましたが、どん
な形でも開催できるのはよかったと思いますので、来年もまだコロナの状況は分かりませ
んけれども、ぜひ開催をしていただきたいと思っています。
中身のほうはこの案のとおりで今回は結構なのですが、先々、若い人たちの関心をもっ
と持っていただきたいということで、例えば、いろいろな平和の行事とかを見ていても、
子供なり若い人たちが発言するという場面もあるので、被災者代表の方も当然発言してい
ただいていいのですが、例えば、子供の参加もあったりするとまた変わってくるのかなと
思っています。
各市区町村でどういう取組をしているかまでは詳細は分かりませんが、例えば、学校な
どで、低学年は難しいかもしれないのですが、高学年の子供たちは授業で大使の方とか被
災者の代表の意見はすごくいいことを言っていらっしゃるので、こういったことを聞いて
もらうとか授業に何か取り入れるとかいうこともあってもいいのかなと思います。
ただ、次の世代ということではあるのですが、必ずしも次の世代というと子供たちだけ
ではなくて、今、普通に社会の中心を占めている私たちも戦後世代ですから、ある意味で
この世代に対してどういうふうに普及していくかというのがあると思っています。
この冊子の39ページを見ると、アンケートの集計結果でお年が書いてあるのですが、ほ
とんど年齢層が高くて、40代で3%、50代で13%ということなので、若い方の参加をして
もらうとか、手が挙がってこないとかお仕事とかもあるのでしょうから、例えば、そうい
う世代の枠をつくるといったこともあってもいいのかなと思っています。
毎年、広告のことも少しお話しするのですが、スペースが小さいので難しいのですが、
もう少しここに3月10日の意義を書けると、普通の人が見て3月10日が平和の日ですと書
かれても何の日だか分からないので、子供向けの朝日新聞のほうは比較的書いてあるので
すが、ほかのはどういう日なのか分からないところがあるので、スペースは難しいのでし
ょうが、なるべくこういったところでも一般の方にも3月10日が何の日なのかということ
を分かってもらうようにしたらいいのかなと思います。
そういったことも考えて、この委員会の要綱を見ると、委員は20人以内と書いてあるの
ですが、この人数なのでもう少し増やせるのかなという気もします。教育委員会であった
り、被災者の代表者とか一般の人でもいいと思うのですが、もっといろいろな方が入って、
いろいろなことができるようになるといいのかなと思っています。
また、被災者の代表の方はすばらしい意見を出されたのですが、これからお年を取って
いかれるとそういう記録もなかなか残せなくなっていきますので、これまでこうした記録
に取ってきたものもいろいろあると思いますし、平和祈念館の話もありましたが、私たち
もこうやって議論を再開させていって、せっかく残してきているものですので、多くの方
が見られるようにしていく必要があると思っていますので、その点は検討していただきた
いと思っています。
また、これもずっと私が言っているのですが、平和の日ということだけではなくて、や
はり平和のことはずっと考えていかなければいけないと思っています。先ほど、市区町村
の平和の担当者の方にも連絡していると言っていましたけれども、東京都に平和の担当が
いるかというと、平和の日の担当がいても平和の担当はいませんから、東京都としても平
和の担当というところをつくって、平和全般について取り扱える部署をつくって、平和の
日は一つの記念の日としていいのですけれども、365日平和について考えなければいけない
と思いますから、そういったことを都庁内でも御検討いただければと思っております。
いろいろと言いましたが、よろしくお願いいたします。
以上です。
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