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都議会質問記録

2023/02/14 都市整備委員会で神宮外苑の再開発事業について質問

2023年2月14日、都議会の都市整備委員会に出席し、明日から始まる都議会定例会に知事から提案される都市整備局と住宅政策本部の議案について説明を受けました。また、都民からの請願陳情の審査が行われ、神宮外苑の再開発について質疑し、いちょう並木をできるだけ保全するよう求めました。また、マンション建設に際しての都の許可をめぐって近隣から申し立てがあった件で、都が解決に向けて斡旋を行うよう求めました。最後に都市計画審議会に付議される案件について説明があり、その中で、臨海副都心にある有明北地区の都市計画につて質疑を行いました。

1 「神宮外苑地区の再開発に関する請願」について

 「神宮外苑地区の再開発に関する請願」について質問します。この再開発事業に対しては、地域住民をはじめとした多数の方々から、多くの樹木が伐採される計画となっていることで、歴史あるいちょう並木などの緑地帯がどう保全されるのか、再開発の結果として枯れてしまわないかと、大きな注目と懸念の対象となっています。地元区や地元区議会でも注目していると聞いています。

質問1:請願について都市整備委員会には3項目が審査対象になっているため順次確認します。まず、地域住民への説明等、都民の意見を聞く機会を設けることを求めていますが、都の見解を伺います。

質問2:請願の項目の2つ目として、都市計画審議会に対して、都民の要望を幅広く聴取し、事業の必要性について細心の調査を求めることを主張しています。現状どのように取り組んでいるのか伺います。

質問3:再開発事業についての情報を漏れなく速やかに公開することを求めています。情報公開は重要なことです。都の取り組みを伺います。

質問4:都議会立憲民主党としては、昨年5月に知事宛に再開発事業に関して要請書を提出しました。東京都として地権者や再開発計画事業者等に樹木の伐採を最大限行わないように、再開発計画における配慮を働きかけていただくように要望しましたものです。さらに、昨年12月にも、知事宛に神宮外苑の豊かな自然環境の保全につながる必要な措置が着実に実施されるよう求めました。手続きを丁寧に行うことで、神宮外苑の豊かな自然環境の保全につながる必要な措置が着実に実施されるよう重ねて要望したものです。都はこうした要望を受けてどのように取り組んでいるのか伺います。

意見:昨年12月15日、東京都議会において、全会派により「神宮外苑のいちょう並木の確実な保全に関する陳情」が趣旨採択されました。環境・建設委員会の所管であったとはいえ、事業に関して、いちょう並木の保全策などに、都が今後も継続的に関与し続けることを求めるとしたことは、重い決定です。請願が採択されたので、都市整備局としても尊重していただきたいと考えます。

地域の方々が関心を持つ事業でもあるため、歴史あるいちょう並木等の緑地帯が守られるよう、あらためて求めて質問を終わります。

2 学校施設整備指針の目的と内容を損なわない総合設計制度の許可に関する陳情について

質問1:今回、文京区の宝生ハイツの建て替えについて陳情が出されました。本件をめぐっては、すでに昨年の第3回定例会にも請願が出され、本委員会でも審議をし、「総合設計制度による建築計画の許可処分に当たっては、慎重に判断すること。」との項目は全会派により継続審査となりました。また、文教委員会に付託された「私学振興の立場から、私立学校の教育環境は守られるべきであることを表明すること。」も同時に継続審査となっています。その後も、近隣の学校や自治会から申し出があり、現在、都が斡旋していると聞いています。
 そこで、先の請願審査後、どのような状況になっているのか伺います。

質問2:私も、陳情を受けて、近隣を歩いてみました。このあたりは商業地域ということで高層建築が可能とはいえ、白山通りから1本奥に入り、東側には、先の定例会に請願を提出した桜陰学園があり、南側には都立工芸高校等もあるため、学校等の周辺環境を考えると近隣と調和のとれた街づくりが望ましいと思います。先の請願の決定で、許可処分は慎重に判断することになると思います。
 今回は、先の請願とは別の団体の方からの提出ですが、学校が多いことから文部科学省の学校施設整備指針の範囲内で許可するよう求めるものです。このことについて都としてどのような対応になるのか伺います。

質問3:とはいえ、先の請願はまだ継続審査になっているので、引き続き許可処分については慎重な判断をしていただきたいと思います。学校施設整備指針と都市計画は別の制度とはいえ、良好な教育環境の整備は当然必要ですし、まして、女子中学校、女子高等学校ということもあり、通常以上の配慮が必要だとも思います。まだ、斡旋は続くと思いますが、都として今後も引き続き近隣住民の声に丁寧に耳を傾け取り組むことが必要だと思います。今後、都はどのように対応していくのか伺います。

3 臨海副都心有明北地区について

質問1:臨海副都心有明北地区の地区計画について伺います。最近、「副都心」という言葉はあまり使われなくなりましたが、都心部への過度な集中を防ぎ、複数の副都心に分散させる方針でした。そのもとで「臨海副都心有明北地区まちづくりマスタープラン」が策定されていますが、令和4年1月に一部見直しされました。これまでの計画人口は、居住人口38,000人、就業人口14,000人でしたが、今回は人口28,000人、就業人口15,000人に変更になっています。コロナ禍以降、過度な集中からの転換もあるとは思いますが、まず、まちづくりの基本的な考え方がどのように変わったのか伺います。

質問2:今回、変更になる箇所は、住宅系用地から公園緑地用地に変更されます。私自身は、都心部に緑地があることは前向きにとらえたいと思います。特に、今回のオリンピックではスケートボードが注目され、練習や競技する場が求められてもいます。今回、都市計画変更になる公園について、具体的にどのような公園にするのか伺います。

意見:臨海副都心について港湾局の所管とはいえ、計画人口が1万人減るというのはまちづくり全体として大きな変更です。道路やモノレール、上下水道などの社会インフラは計画に基づいて設置されていると思います。今回は大きな変更の中の一部の都市計画変更手続きですが、大きな視点で臨海副都心全体の中の位置づけを明確にすることが必要です。

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