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都議会質問記録

2024/05/23 公営企業委員会で交通局に都営バスについて質問しました

2024年5月23日、都議会公営企業委員会で次回定例会に提出される議案について水道局から説明がありました。また、水道局、下水道局、交通局から報告がありました。都民から利用料金をいただいて独立採算を行う公営企業局は通常であれば議会の議決事項になる9億円以上の工事請負契約や2億円以上の動産の買入れ契約についても議決が不要なため、委員会として報告を受け質問を行っています。今回、交通局が67両のディーゼル車を買い入れる件が報告されたため、質問を通じて環境によい車両の早期導入を求めました。

質問と答弁の概要は以下の通りです。

 報告事項について質問します。今回、大型ノンステップバス67両を買い入れるとの報告がありました。車両の種類はディーゼル車とのことです。67台で約16億円、1台あたり約2千4百万円なので、電気自動車よりは安くなっています。しかし、地球温暖化が進展する中で、国際的にも化石燃料車には厳しい目が向けられています。国の目標では、乗用車は2035年までに新車販売で電動車100%の実現とし、大型車は2020年代に5,000台先行導入し、2030年までに2040年の目標を設定するとしています。

一方、都は、国より5年前倒しで2030年に乗用車新車販売100%非ガソリン化を掲げています。大型バスの目標はないとはいえ、少なくとも国より前倒しするのであれば、都が率先して取り組みをする必要があります。今年度導入するということは、2040年近くまで使用することとなります。交通局は一事業者とは言いますが、東京都という民間をリードする立場の一員でもあり、知事がどこまでの根拠を持って国より数値目標を前倒しにしたのかは疑問ではありますが、実現できるのなら良いことですから、積極的な取り組みが必要です。

もちろん、電気や水素か、もしかしたら従来の車両をそのまま燃料をバイオ燃料に変えて使用するか、何が世界標準になるか分からず、投資が難しい状況は察します。しかし、民間も非常に苦慮している中で、少なくとも東京都の一員として積極的な姿勢を示すことは必要です。もちろん、ガソリン車自身も技術革新はあり、燃費性能は良くなっているとは聞きます。そこで、

問1:今回導入するディーゼル車両について、燃費性能はどういう状況なのか伺います。

答1:今般契約したディーゼル車両の燃費性能は、メーカーの公表値では、更新する車両と比較して10%程度上回る。

 ディーゼル車ではありますが、一世代前のディーゼル車に比べれば燃費性能が改善されたとのことです。燃費が良くなれば同じ距離を走ってもCO2排出が減ることにはなるので一定の改善ではあります。また、先ほども述べましたが今のエンジンのままでバイオ燃料が使えるようになり、それが主流になればそのままでもよい可能性はあります。その動向も注意深く見守っていただきたいと思います。

 とはいえ、CO2排出が大きく改善されるとはいえカーボンニュートラルが言われる中、今回導入する車両を15年間使用するとなると、2040年近くまで使うことになりますので、そのころには大きく社会も変わっています。

問2:早期に燃料電池バスなどカーボンニュートラルの車両に置き換えていく必要があります。今後の導入計画を伺います。

答2:都営バスでは、現在、燃料電池バスを75両導入、今年度末までに80両に拡大する計画。

意見:すでに燃料電池バスは75両あって、80両まで拡大するとのことですから、今年度は燃料電池バスを5両導入するということになります。交通局の経営計画2022にも「更なるZEV化を進めるため、EVバスの導入について、調査・検討を行うとともに、国や国内メーカーに路線バスに適した車両の開発を働きかけます」と記載されています。計画での到達目標は80両導入ですが、さらなるCO2削減など環境負荷低減に努めていただくことを求めて質問を終わります。

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