2025/06/04 厚生委員会で健康推進のためのスマートウィッチ買い入れを質問しました。
2025年6月4日、都議会厚生委員会に出席しました。知事から提案された「スマートウィッチ(リストバンド型活動量)の買い入れ」について質問しました。市販と違い医療用のため1台8万円と高額で、5千台で4億円となっています。手の上がった4市区に配布しフレイル予防事業を行うとのことでした。
質問の概要は以下の通りです。
Q1 本定例会に提出された議案として、スマートウォッチ、すなわちリストバンド型活動量計の買入れについて、5千台で約4億円、1台あたり8万円とのことです。現在、一般で市販されているスマートウォッチは安いもので数千円、それなりの機能がついても1万円から5万円の間でもおさまります。今回の契約が、特命随意契約であればメーカー側と交渉して価格は低く抑えられるはずです。高いのではないかと思いますが、見解を伺います。
Q2 かなり特殊なアプリを入れているので適切とのことです。さまざまな機能が付加されているとのことでした。買い入れ契約のスマートウォッチで測定可能なデータはどのようなものがあるのか伺います。
Q3 まさに健康のために使われる機能が搭載されているようです。歩数や脈拍だけではなく、会話量まで取れるのは興味深いものです。孤独孤立が健康に悪影響があると言われ、国では孤独孤立担当大臣を置いたようですがまだ目立った成果はありません。私は都でも孤独孤立対策を行う必要があると考えます。昨今ではファミリーレストランに行っても、注文はタブレットで、そしてロボットが運んでくると、お店で一言も会話しないこともあり得ます。このスマートウォッチで会話量を図ることができるのは画期的ですが、それを、どう孤独孤立を防ぎ健康増進につなげるのか、見解を伺います。
Q4 フレイルリスクの検知を行うにせよ、健康への意識が高い方だけではなく、むしろ日常健康への意識があまりない方にこそ装着してほしいと思います。すなわち、医療用としての機能しかないと意識の高い人しか装着しませんが、通常のスマートウォッチとして使えるものであれば、無料で配れば装着する動機づけになります。そのうえで医療用の機能が付加されていれば、本人の健康への意識の有無は別としてリスクを検知できます。また、データとしても健康への意識が高いという偏ったデータではなく、平均的な高齢者のデータがとれるのではないでしょうか。高齢者の健康づくりが目的であれば、幅広い高齢者に使用してもらう方がよいと考えますが、見解を伺います。
Q5 高齢者の健康づくり推進事業には大いに賛同するものです。新たなICT機器を活用して実施するのもよい取り組みだと思います。だからこそより多くの方に普通に使っていただきたいと思い質問しました。今回、5千台購入しますが、もちろん、高齢者の数からすればこれでは足りません。特殊な機能があるとはいえ、金額として高額ではあるので、それに見合うだけの効果が必要です。都は、政策を発表するときは盛大に行っても、その結果がどうなったのかは事務的に公表する程度になっています。しっかり、検証して、結果によっては改善を図ることが必要です。今後、どのような事業展開を行うのか見解を伺います。