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都議会質問記録

【1】2011/02/07 都立墨東病院へのMRIの買い入れ契約について質問

2011年2月7日、東京都議会 厚生委員会において、報告事項である動産の買い入れ契約として、都立墨東病院(墨田区)にMRI(磁気共鳴団総診断装置)を1億9千万円で購入することについて、病院経営本部質問を行いました。以下に質問と答弁を掲載します。

〇中村委員 磁気共鳴診断撮影装置、いわゆるMRIの買い入れ契約の締結について質問します。今回、都立墨東病院に二台あるMRIのうち一台が老朽化をしたため、買い入れをするとのことです。MRIは高価な画像診断装置の中でも特に高価ですが、その分、MRIでしかわからない病巣もあるかと思います。そこで、MRIがどのような用途に使われ、都民の健康に寄与しているのか伺います。

〇別宮サービス推進部長
 MRI検査は、脳、心臓血管、肝胆膵、骨盤内臓器、整形外科領域等で高い診療能力を発揮し、適切な治療に役立ってございます。

〇中村委員 墨東病院のホームページには、平成十九年度のデータが掲載されていますが、現在二台のMRIで、検査人員八千人、平日一日平均三十五人となっていて、検査時間は二十分から六十分と記述されています。今回購入するMRIは、従来の機器から性能がどのように向上しているのか伺います。あわせて、患者サービスは具体的にどのように向上するのか伺います。

〇別宮サービス推進部長 現在、墨東病院に整備されているMRIは一・〇テスラでございますが、今回契約した機種は三・〇テスラでございます。これによりまして、解像度等の機能や性能が格段に向上することで、これまで困難であった部位とか状態の診断が可能となりまして、また、検査時間も短縮されるなど、患者サービスの向上につながるものと考えてございます。

〇中村委員 最後に、もう一点質問します。MRIは高価な機器であり、また、強力な磁力を遮る必要とその重量から、通常の建物よりも強固でなければならないため、よほど大きな病院しか持てません。そのため、地域の診療所から撮影の必要があるときに、公的な病院の役割を果たすため、ますます連携が必要になります。また、得られた画像を判読するためには、高い読影技術が必要となります。そこで得られた画像データの共有化も必要となります。
 これからは、単に機器の購入だけではなく、病院そのもののシステムとの連携、さらには地域の病院とのネットワークも重要になります。今回のMRIの購入に際して、地域の診療所との連携についての取り組みを伺います。

〇別宮サービス推進部長 都立病院では、高度医療機器等の医療資源を有効活用するために、地域の診療所等からのMRI検査依頼を積極的に受け入れまして、放射線科専門医の診断による診療情報提供を行っております。今回の導入にあわせまして、また、引き続き地域医療連携を推進してまいります。

〇中村委員 画像診断装置は大変高額ですが、必要な機器は購入して患者サービスの向上を図ることが必要だと思います。もちろん、公営企業会計ですので、経済性の発揮も考えなければなりません。提供する医療、地域との連携体制などのビジョンの中で計画性を持ってやっていただきたいと思います。技術革新は日進月歩ですので、常に最新の動向を注目しつつ、都立病院として患者に最良の医療を提供していただくことを要望して質問を終わります。

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